お金は無いけどDTMを始めたい!おすすめ機材紹介

オーディオ インターフェイス?シンセサイザー?cubase?一体何を買ったらよいの? 記事の発端は、「お金のない学生時代に戻って初心者がDTMを始めるとしたら今何を買うかな」と思ったこと。

もし、私が学生時代にもどってDTMを始めるとしたら、「どんな機材を揃えるかな?」と考えてみたものを記事にしました。

音楽制作に興味をもった20年くらい前と異なり、今の時代、ほとんどお金を掛けずに、素晴らしい音楽制作環境が簡単に手に入ります。

逆に音楽制作環境の違いはクリエイター間で殆ど無くなり、楽曲の質そのもので評価が出来る時代になったとも言えます。昔はお金を掛ければ掛けるほど、音質が向上した時代でしたから、資金の差が作品の差として結構全面に出てしまいました。

おすすめ機材を紹介する前に、私が昔使用していたDTM環境を紹介

最初に買った4チャンネルMTR(YAMAHA CMX100)

CMX100

MTRとはマルチトラックレコーダーと言います。

購入したCMX100はカセットテープを4ラインに区切り、4つの音まで重ねて録音することができる機材でした。

4つ以上の音を重ねる場合は、ピンポン録音(3トラックまで録音した音を残りの1トラックにまとめてコピーする)して、空きトラックを増やす必要がありました。もちろん一度ピンポン録音をしてしまうと、元に戻すことができません。更にアナログのカセットテープに重ねて録音していくので、録音の度に音質が劣化していきます。今のDAWのソフトウエアと異なり制約がとんでもなく多く、使いこなすには相当のスキルが必要でした。

次に買ったHDD搭載の8チャンネルMTR(KORG D8)

D8

HDD搭載のMTRが出始めの時に買いました。HDDの容量も1.4Gととても少なく、2から3曲作るとHDDの容量が一杯になります。何度録音し直してもHDDなので音質劣化がなく、カセットテープのMTRから買い換えたときはかなり感動した記憶があります。

チャンネルも8トラックあって実用的になり、エフェクトも内蔵されていて、これ1台でマスタリングまで出来るようになりました。ただ、操作するのに小さな液晶画面しかなく、今のDAWのソフトウエアと違い編集作業に膨大な時間が掛かりました。

ついにDAW(Cubase VST)を買う。

社会人になり、ついにCubaseを買いました。まだライセンス用のドングルがプリンタポート接続で、Cubaseって何?みたいな時代です。ただ、PC環境のスペック(Celeronの300MHz)が追い付かず、結局あまり使用しませんでした。

サウンドボードもASIO対応の良いものが別途必要で。。。でも高価で買えない。今のPCであれはオンボードサウンドとASIOALLの組み合わせでも問題なく使用できますが、昔はすべて専用の機材を揃えないとまともに使用できませんでした。

ソフトシンセも2つ3つ付いてきましたが、ハードウエアのシンセと比べると、今一歩でまったく使用しませんでした。

しばらくしてオーディオインターフェイスCI2を買う。

CI2

しばらくすると今では当たり前のUSB接続のオーディオインターフェイスなるものが出始めて、スタインバーグのCI2を買いました。昔から比べたらスペックの割に激安で、Cubase AI5も付いてきました。本当に時代は変わったなと思いましたよ。プロもアマチアも機材の差が殆ど無くなったなと。作品のクオリティーだけで勝負できる時代になったと。私からするとこのくらいの時期から今現在までDTM環境の大きな変化はないと思っています。

この後、DAWはCubase 8に乗り換え、現在はCubase 9を使用しています。

「今、私が学生時代に戻ってDTMを始めるとしたら」を紹介

DTMを始める人のプロファイル(架空)

ギターが少し弾けるようになってきて、オリジナルの曲も作ってみたいなと思っている学生さん。歌はもちろんベースやドラム、ちょっとしたキーボードの音色も曲に入れたいので、DTMを始めたいのだけれど、よくわからないので、まずはお試しであまりお金を掛けずに始めたい。

おすすめする機材(本文章記載時)

PC パソコン

学生さんであればレポートとか書くのにPCくらいはある(今はスマホ?)かなと思うので、とりあえず手持ちのPCを使用してください。今のPCがスペック的にDAWに不適合と判断した時点で買い替えを検討しましょう。ソフトシンセやエフェクトを沢山使用しない限りはかなり古いPCでもそれなりに動くと思いますし、トラックをフリーズしてCPUに負荷をかけない方法もあります。(学生さんはお金を掛ける前に頭を使いましょう)

【注意!】OSは64bitが必須です。(DAWが32bit非対応なので)32bitOSを使用している場合はOSを64bitに変更するかPCの買い替えになります。または、今現在32bit対応のDAWが販売されていればそれを購入するでも可です。

オーディオインターフェイス

マイクやギターをPC(DAW)と接続させるのに必要になります。

おすすめは、STEINBERG  UR12(実売10,000円弱)

理由はCubase AI9が付いてくる一番安いオーディオインターフェイスだからです。

UR12

UR12 製品ページ(外部リンク)

DAW ソフトウエア

オーディオインターフェイス(STEINBERG  UR12)を買うとCubase AI9が付いてくるので、こちらで対応します。AI9でもDTM初心者には使いこなせないくらい沢山の機能が付いてきます。

Cubase AI9 製品ページ(外部リンク)

MIDIキーボード

ベースやドラム、など打ち込むためのスイッチとして必要です。

※まったく鍵盤を触ったことが無くマウスでエディター上に置いていくやり方をする人には不要です。

おすすめは

M-AUDIO  Keystation 49(実売9,000円弱)

理由はソフトシンセのAIR Xpand!2が付いてくるからです。音も良く、動作が軽いのでメインのソフトシンセとして十分使用できます。また、Cubase AI9はおまけで付いてくるDAWなのでソフトシンセの音色も少なくAIR Xpand!2がとても重宝します。

KEY49

keystation49製品ページ(外部リンク)

モニタースピーカー

もしコンポやステレオが手元にあればそちらで代用します。ポイントとしては2つのスピーカーを離して設置できるかになります。(離せないと左右の音が聞き分けられないため)ですので、小型のBluetoothスピーカーみたいに左右のスピーカーを移動できないものは基本NGです。

もし、そういったものが手元になければ、モニタースピーカーを買うべきですが。。。

YAMAHAのHS5とか値段の割におすすめですが、安いと言ってもペアで買うとそれなりに値段が。。。

なので、今回はとりあえず何でも音が出ればOKということにします。

HS5

HS5製品ページ(外部リンク)

モニターヘッドホン

歌入れや生楽器の録音、マスタリング時のモニターなど、モニタースピーカーより用途があります。特に、エフェクトのかかり具合などはモニタースピーカーよりも断然分かり易いです。イメージ的には、モニタースピーカーは全体のまとまり具合の確認、モニターヘッドホンは一音一音の細かい部分の確認に使用します。

モニタースピーカーは何でもOKとしてしまったので、こちらはキチントしたものにします。

おすすめは、ヘッドホンではなく、カナル型イヤホン

PHILIPS SHE9700 (実売2,000円弱)

SHE97シリーズならどれでも良いと思います。安い割に音が良いです。

カナル型イヤホンは周囲の音との遮断もできて結構おすすめです。

もちろんお金に余裕のある方は、定番の

SONY MDR-CD900ST や、

SONY MDR-7506 を購入しても良いです。

SHE97

SHE97シリーズ製品ページ(外部リンク)

マイク

BEHRINGER C-1 (実売5,000円程度)

せっかくならコンデンサマイクが欲しい。。。でも高い。C-1は正確にはスマホのマイクとかと同じエレクトレットコンデンサマイクなので、一般的なコンデンサマイクとは構造が異なります。ただ、コンデンサマイクっぽい音が取れて、お値段もお手頃ということで おすすめします。歌にも楽器にも使えますよ。

C-1

C-1 製品ページ(外部リンク)

おすすめ無料プラグイン(ソフトウエア)

IK multimediaの無料製品がものすごくおすすめです。

ik_free_vst

IKマルチメディア 無償ソフトウエア(外部リンク)

使用するにはユーザー登録が必要ですが、登録しておくと不定期で有償製品が無料でもらえたりします。私は今まで以下の7製品を無料で頂きました。

  • Elektronika – Chillout
  • MetalliPack
  • NRG
  • T-RackS Opto Compressor
  • British Invasion Bundle
  • The Grid
  • Classic T-RackS Compressor

現在、以下の4製品が無料で使用できます。

AmpliTube Custom Shop

ギターアンプ及びエフェクターのシミュレータソフトウエアです。この無償版とCubase AI9のアンプシミュレータで当面は問題なくギターの音色が作れます。

SampleTank Custom Shop

サンプリング系の音源は高価なので、限られた音しか使用できませんが、無償で利用できるのはありがたいです。ピアノの音色もかなりリアルですよ。ただCPU負荷が高く、少し動作が重いかも。

T-RackS Custom Shop

2つのエフェクトを無償で使用することができます。

1.Classic Equalizer

6バンドのマスタリング用パラメトリックEQなのですが、何が良いかと言うと、MS処理が出来るEQなのです。 Cubase AI9にMS処理の機能がないため、Classic EqualizerのMS処理が大活躍します。

2.T-RackSメーター

ピークメーター、ラウドネスメーター、位相、RMSメーターが一つになったモジュールです。マスタリングの際のモニターに便利で、私もいつも使用しています。

Syntronik Free

アナログシンセの音が少し欲しいときに便利。音もかなり良い。

 

その他、無料で便利なプラグインソフトウエアを紹介

LoudMax

フリーのマキシマイザーです。Cubase AI9にはマキシマイザーが付属しないのでこちらを使用します。音圧を稼いで今時の音にするためには必須です。

loudmax

https://loudmax.blogspot.jp/

La Petite Excite

フリーのエキサイターです。音に元気がないときに倍音を追加して音を明るくします。

マスタリングの際に隠し味程度に使用しても良いです。

la_ext

http://finecutbodies.com/?p=sound

Bitter Sweet v3

音のアタックをダイヤル一つで調整できるプラグイン。スネアの音とかベースとかアタックがもう少し欲しいなんてときに便利。

bsv3

http://www.fluxhome.com/products/freewares/bittersweet-v3

Stereo Tool v3

フリーのステレオエンハンサーでたまに使っています。広がり過ぎているシンセの音とかをモノラル側に抑える使い方にも便利。

stv3

http://www.fluxhome.com/products/freewares/stereotool-v3

Lisp De-Esser

フリーのディエッサーです。ボーカルの歯擦音(さ行のアタック等)を抑えます。フリーのディエッサー自体が少なく、かつ64bit対応しているのはこれだけかと。

lips64

http://www.vst4free.com/free_vst.php?id=1662

 

※その他のエフェクト類はCubase AI9付属のもので基本事足ります。

最後に

上記の通り、ほどんどお金をかけなくてもプロ並みの楽曲が作れる時代です。逆に機材にお金を沢山かけたら良い曲が作れる時代でもなくなりました。クリエイターは言い訳できなくなりましたね。良くも悪くも。。。

ほんの少しのお願いです。

ナチュックスピーカーはこの度、無料で利用できる楽曲(BGM)のダウンロード配布を始めました。お試しで数曲ご試聴頂けると幸いです。

フリー楽曲(BGM)試聴リンク