Light Years 01の音質とその特徴について

はじめにスピーカーから音が出る原理について簡単に説明します。

スピーカーコイルにアンプから音声信号の電流を流すと、そこに力が生まれスピーカーのコーン紙が振動します。その振動が空気を震わせ、人の耳に音として伝わります。

「スピーカーの音はどこから出ているのか?」と質問すると大抵の人は「スピーカーの前面から出ている」と答えます。しかし、この答えは間違えています。スピーカーのコーン紙で空気を震わせるということは、コーン紙と空気が接触しているスピーカーの前後に音が出るということです。
皆さんが耳にするスピーカーの音と同じ音が実際はスピーカーの背面からも出ているのです。

すると問題が発生します。本来スピーカーの前面からの音だけを聴きたいのに背面からも同じ音が出るため、ぶつかりあって音が干渉してしまうのです。

そのために必要なのがスピーカーの箱(エンクロージャー)です。

この箱は何のために必要かというと、スピーカー背面から出る不要な音を閉じ込めるために必要なのです。また、さらに背面からの不要な音を吸収するため、スピーカーの箱内部には吸音材が使用されています。

 

スピーカーにおける密閉型とバスレフ型の違い

密閉型スピーカーのLight Years 01はその名の通り背面の不要な音を閉じ込める箱が密閉されており穴が開いていません。これと比較して一般的に市販されているバスレフ型スピーカーはバスレフ用のダクト(穴)が箱のどこか(背面に目立たなくある場合もあります)に開いています。

バスレフ型のスピーカーはこのダクト(穴)の共鳴を利用して低音を増強しています。これは、瓶の口に息を吹きかけて「ボーボー」と音が鳴る原理と同じです。

見た目でわかる密閉型とバスレフ型の違いは、穴が開いているか開いていないかということになります。

バスレフ型スピーカーの特徴は小型であってもダクト(穴)の共鳴を利用して簡単に低音を増強できる点ですが、このダクトから本来不要である背面からの音も漏れ出してしまうという問題も同時に発生します。また、共鳴の妨げにならないよう、吸音材の使用も最小限にしなければなりません。

よく、バスレフ型は「広がりのある音」などと表現されますが、これは、背面からの不要音が干渉した結果、コーラスの効果が生まれ音に広がりがあるように聴こえるためです。この音は本来録音されているピュアな音とは異なり、スピーカーによって色付された音ということになります。

Light Years 01をはじめとする密閉型は「引き締まった音」などとよく表現されます。これは、背面からの不要音との干渉がないため、本来録音されているピュアな音が聴こえているということを表現しています。

 

ヘッドホンで聴くような締まった音質

皆さんは、高級ヘッドホンの音を聴いたことがありますか?

一つ一つの楽器の音が分離されて聴こえ、同じ音楽ソースであっても普段聴くバスレフスピーカーとは全く異なる音に聴こえます。これはヘッドホンの場合、耳に直接当てて聴くため、密閉型のスピーカーと同様、背面からの不要音が聴こえないためです。

Light Years 01の音のイメージをわかりやすく表現すると「高級ヘッドホンの音」なのだと思うのです。